2014年3月23日日曜日

やべ~勢いですげー本作ります

You champ carry your way ! 
ここから景色を眺めている ここから世界を見たことがあるか?この寂れた街についてどう考える?可能性を断ち切ったのっておまえ自身じゃない?だから俺はここからやってやる 俺はここから変えてやる
何かが起こる それは場所ではない 数ではない 理屈ではない 他人ではない 憧れでおまえは高く飛べない
You champ gangatte carry your way ! You gonna way !
此処から変えろ おまえの街は此処だ 此処で生きてる 逃げるな 此処から景色(シーン)を変えろ LOCAL HERO
――FRIDAYS『LOCAL HERO』(歌詞はayateさんのブログから引用させて頂きました)


本を作ろうと思っています。
きっかけは先日のユアターンSUMMITと、この本。最上に生きる100人の若者たち。












前回の記事でも書きましたが、「食の都庄内」運動とか、様々な行政主導の企画において、若者⇔若者以外、金持ってない人⇔お金に余裕ある人、の格差が大きくなっている気がしています。
今年の5月、庄内町に新産業創造館(クラッセ)が出来ます。そこに「やくけっちゃーの」なるお店が入るのですが、それにどれだけの人が集まるか、よりも、「どれだけの若者が集まるのか」が、結構日々不安です。更に、それを行政が無視してはいないか、不安なのです。
在来野菜や「よみがえりのレシピ」のムーブメントが盛り上がる一方、僕の周りの通称若者(特に男)で、在来野菜に興味・関心がある人はほぼいない。その代わり、ガストやココスはいっつも混んでる。そんな現状に、日々逡巡。



山内マリコさんの「ここは退屈迎えに来て」という本に、こんなくだりが。
24時間営業のファミレスは、あたしたちと似たような境遇の暇な若者でいっぱいだ。ナイロンジャージにスウェットパンツの、引くほど行儀が悪いヤンキーカップル。
ときめきを探している女の子、携帯をいじってばかりの男の子、テンションの低い倦怠期カップル。そんなくすぶった人々。若さがフツフツと発酵している音が聞こえる。
フロアの通路を歩くときは毎回、品定めするような尖った視線を浴びる。知ってる奴じゃないかチェックしてるのだ。みんな誰かに会いたくて、何かが起こるのを期待してるんだと思う。あたしだってそう。
――山内マリコ著『ここは退屈迎えに来て』「君がどこにも行けないのは、車持ってないから」より

これを読んだとき、僕の地元の友人の、こんなツイートが頭によぎる。
24で結婚してないと売れ残りと言われてしまう恐ろしい場所に、私は生まれてしまったようだ
――鍵アカウント 

庄内で生活する僕の周りに多い「早く結婚したい」女子と、「仕事辞めてぇ」若者。
彼ら彼女らは、ファミレスで「知っている奴じゃないかチェックする」人たちに、とても似ている気がして。退屈で退屈で、単純で伸びしろが見えなくてつまんなくて、給料低くて、理不尽に怒られて納得できなくて、いやでいやでしょうがない仕事や生活や人生を、何か劇的なイベントによって変えてもらうのを待っているのかもしれない。まるでファミレスで偶然であった友達とカラオケに行くのを期待するように。

暇で退屈だから、なんとかしたい。でもでもその一方。彼らがどうして受け身なのか。自分で変わればいいじゃん。でも何でそれができないのか。
その理由をずっと考えていたら、貧困と富裕を激しく行き来する自分の東京生活で、かつてぼんやり思っていたことが蘇りました。

お金が無いということは、「面白い」に対するアンテナが鈍ることなのではないだろうか。

お金がないと、Youtubeは見れるけど、何を検索していいかわからない。お金がないと、じゃああれも読もう、あれも聞こう、が出来ない。(日常における)検索ワードが広がっていかない。ついでに、うまい飯が食えない。そうなると、張りがない。人生における三大ストレスは「お金・人間関係・健康」ですが、「人間関係・健康」はごまかせても、「お金」は数字なので、簡単にはごまかせない。

それでも、東京でのニートは成立しますが、「庄内でのニートはなかなか厳しいぞ」と、余目在住の元ニートの友人が言っていました。まず車がないとどこにもいけない。買い物も出来ない。まず実家にネット環境がない(!)。更に、「あそこの○○くん、仕事しないで家にいるんだって~」等々の近隣の流言蜚語が、とてもクリアに聞こえてくる。へこむ、鬱になる、引きこもる、へこむ、鬱になる、引きこもる。。



庄内における、面白い若者をフォーカスする現場が少ないような気がします。
普段、紹介してもらったり話しかけたりで出会う人は、若くして「楽しいに貪欲」で、自分の生活をPOPにクリエイトしている人がとても多いことに驚かされます。そして、そんな面白い人から繋がる星座をたどると、「こんな人、庄内にいたんだ」の連続。だけど、紹介してもらうまで、僕はその人のこと、知らなかった。

庄内におけるタウン誌はラーメン屋を中心とした飲食店がいつもメインだったり、年配者や県外で活躍する山形出身者のインタビューにページを大きく割いていたり(これ読んでガストに集う庄内の若者が何を感じるんだろう、といつも考えてしまうのです)。新聞にも、大手の食産業メーカーの新商品情報は載るのに、若くして独立した美容師の記事はなかなか載らない。このスタンスって、行政の「食の都庄内に関心がある世代」偏重の傾向と、とても関連しているように思えるんですが、考え過ぎでしょうか。

僕個人は「仕事辞めてぇ」人は、辞めればいいと思っています。そんな簡単なことじゃないんだよ!とたまに言われますが、確かに簡単じゃないけど、案外いけるんじゃないの?と思ってしまう。一度しかない人生で、1日の大半を占める仕事がその人にとって「不快」だとしたら、それってとてつもなくもったいない。
うちの社長が、盆や正月の長期休みの度に、「仕事してないのが怖い、気持ち悪い」と言って、のそのそ会社に行くのを、最初は「なんだこいつ?」と思っていましたが、最近少しずつ、その気持ちが分かり始めました。

うちの社長(自分がやりたいことを仕事にしている人)にとっては「仕事している」のが「快」で、「仕事していない」のが「不快」なのです。仕事頑張ったご褒美に「仕事しない」を設定している人は、ダイエットのご褒美にスイーツ食べるのを設定している人と同じで、根本が「仕事したくない(ダイエットしたくない)」人なので、どうやってもサボりから逃れることは出来ない。時間を売って給料をもらっている人は、仕事が不快な限り、仕事が快感な人の楽しさや内的な充実は得られない。この差って、結構どうやっても埋められないような気がするんです。

だったら、自分がやりたいことをやるべきだと思います。お金のために、苦痛で、何でやっているのかわからない仕事をするよりも、自分がやりたいことや実現したいことに向かいながら、その活動でどうやって「お金のための仕事」レベルの収入を得ていくかを考えたほうが、ストレスは少ないはず。1個のやりたいことで3万円しか稼げなくても、5個やりたいことがあれば15万円稼げるかもしれない。

でも、そうやって生活している人を行政やメディアがクローズアップする現場が少ないから、どうやればその生活を実現できるかがわからない。だから怖い。将来が不安。ナリワイの伊藤さんみたいなスタンスを知れない。つまり、両者をマッチングさせることの需要はあると思うんです。



最上支所が「最上に生きる100人の若者たち」を出したとき、なんで庄内でこれが無いんだと凄くモヤモヤしました。しかし、行政の人に話したりしても、なかなか実現せず。
でも、どうしても欲しいので、MOOK『山形庄内の面白い若者100人』の自費出版をすることにしました。

できれば「40歳以下/面白い」の2条件で、庄内にいる(目立たないかもしれないけど)面白くて夢があって、素敵なお店や活動をしている人100人のインタビュー本を作ります。最初に僕が5人選んで、その人達にテレフォンショッキング形式で「面白いと思う人」を紹介してもらい、それぞれ20人たどるイメージです。もちろん飲食店も、飲食店以外も。

いま何をしているか、これまでの経歴、庄内に対する思い、こんなことをこれからしたい、どこに行けば友だちになれるかはもちろんですが、好きな音楽、好きな映画、好きな本、購読している週刊(月刊)誌などなど、パーソナルな部分もガンガンに聞きたい。そこから始まる人間関係が、職業を超越した新しいグルーヴを生むスピード感がとっても魅力的に思えます。「本で読んだんですけど、FISHMANS好きなんですか?」から農家と服屋が仲良くなって、FISHMANS+UAを希望ホールに自主興行で呼ぶの、大アリだと思うんです。不可能なんて無いよ(FMB)。でもやるんだよ(根本敬)。ムリだって言うやつにはムリだ(武井壮)。

そんな本をなんとか今年中に売りたい。出来ればワンコイン。
絶対に紙媒体にしたい。前述のユアターンSUMMITに参加している人や、検索やリンクで山形みらいラボにたどり着いて、インタビュー読んでいる人は、もうスタート切っている訳で、そこにも至らない、けど何かしたい人に響く内容にしたいです。

というわけで、早速4人の方に、インタビューしたい旨を交渉したり、実際にインタビューしたりしたんですが、みなさん次に誰を紹介しようか、目を爛々と輝かせて「あの人も面白いなぁ、この人も面白いなぁ」と考えてくれるのを見て、鉱脈がここにあったかと、興奮しています。

将来的には、「○○みたいなことがしたい」人に、「だったらあの人と飯食いに行きなよ」と言える、人間マッチメイカーになりたい。



田我流(でんがりゅう)という山梨のラッパーがいます。去年発売したLIVE DVD『B級TOUR ―日本編―』の中で、彼がこんなことを言っていました。
(略)まぁ松本って言ったらさぁ、山梨の隣だから。俺達の町がどんな町かさぁ、松本の奴らと照らし合わせてみようか。俺たちが来た山梨県一宮町ってとこは、真ん中に東京まで続いてる国道20号線っていうでっけえバイパスがあって、その周りを固めてんのは、松屋!すき家!マック!ラウンドワン!ドンキ(マザファッキン)ホーテ!そんなところを俺らは毎日ぐるぐる回らされてんだよね。回って回って回って挙句にパチンコ行かされて金使わされて、最終的に金がなくなったら消費者金融行かされて。そういうとこでとんでもない人生最悪の結末が待ってる奴っていっぱいいるんだよ。地方はマジで最悪な結末が意外と普通の形で訪れるからね。みんな気をつけないとだめだぜ。
――田我流『B級TOUR ー日本編ー』「Chap.4 松本SONIC」より
THA BLUE HERBが札幌を拠点にするように、最初に貼ったFRIDAYZが酒田で戦うように、田我流は山梨に住んで、地元のシーンを盛り上げようとラップしています。最近は地方活性化セミナーのパネリストにもなったりしている異色のラッパー。
でも、BLOODY(鹿児島)もそう、ビレッジマンズストア(名古屋)もそう、もちろんNegicco(新潟)もHKT48(福岡)も。d taravel design に取り上げられている人みんなそう。地方から発信する。こだわってこだわって、自分の地元に自分のステージを作る。そこを舞台に踊って踊って、発信していく。そんな人がたくさん目立つ場所に、やっぱりしたいっすよ。庄内。飯でもなく、自然でもなく、人で人々を盛り上げたいんです。

というわけで、最初の波を、本で起こします。頑張る!